コムサイズム (COMME CA ISM)ブランドについて
■ コムサイズム(COMME CA ISM)
商業地域の郊外化や百貨店の集客力の低下とともに、ショッピングセンターが台頭してくると、ユニクロなどに代表されるアパレル業界の価格破壊が目立ち始めました。
そして、団塊ジュニアと言われる世代は、結婚を迎えて、「パパ・ママ」化によるヤングファミリーの出現などといった、2000年代特有の社会的な構造変化を迎えたのです。
そんな時代を反映した特筆すべきブランドが、コムサイズム(COMME CA ISM)なんです。
コムサイズムでは、極めてリーズナブルな価格設定で、生活圏へも出店すると、その対象を「ファミリー」に絞り、量販店モデルに近づけながらもイメージを損なわない適度なブランド価値の維持に努めました。
また、大人から幼児服まで幅広く取り扱い、ベビーカーを引いたママも負担なく入店できる店舗レイアウトが、これまでのアパレル業界を大きく揺るがせる結果となったのです。
さらには、店員の張り付き接客を禁止し、あらゆる商品の返品も可能としました。
これらのことは、高級感や希少性を謳って高額販売を維持してきた、これまでのブランドビジネスの常識を全く覆すものでした。
従来は全く空白であったゾーンを一気に開拓し、時代が求める要件にもマッチしたことで、コムサイズムは大成功の業態に成長したのです。
上品な子供服で圧倒的な人気を誇り、現在では、ファイブフォックス社の利益の半分程度をイズム業態が稼ぎ出す程にまで成長しています。
コムサイズム (COMME CA ISM)プチ情報
コムサイズム (COMME CA ISM)は、1980年代のDCブランドブームにおいて「コムサ・デ・モード」や、「ペイトンプレイス」などのブランドで一世を風靡しました。しかし、ブームが終焉した上に、ブランドの軸となるようなスターデザイナーが存在しなかったことなどから、のちにSPA化へと転向したのです。そして、1990年代のモード全盛期に大躍進を遂げました。かつてのアパレル業界は芸術志向の風土が強くて、感性と経験則に頼った経営や顧客無視の販売姿勢が横行していました。そこで、ファイブフォックスでは企業的な手法による商品開発や数値的管理、徹底教育の仕組みを取り入れて成果を上げたのです。コムサイズム (COMME CA ISM)のこうした取り組みは大手他社へにも波及することとなり、アパレル業界の近代化を先導してきたのです。とりわけ商業色の強いSPAの台頭については、流行の主導権がデザイナーではなくて消費者に移行し、各々の編集力を楽しめるストリート系や裏原系が開花しました。コムサイズム (COMME CA ISM)のIT化は、商品管理などでの必要最小限にとどめ、あくまで人間的な知覚や感度を重んじて自社の公式ホームページさえ持たないことでも有名でしたが、現在では求人募集サイトとして公開されています。

